次走報・レース展望

メイショウタバルはジャパンカップを目標に 宝塚記念の再戦と東京2400メートルへの挑戦

2026-10-2711月29日 ジャパンカップ

メイショウタバルはジャパンカップを目標に調整へ。宝塚記念での二番手からの勝利、東京2400メートルへの課題、前年王者カランダガンの最新動向を整理します。

メイショウタバルの国内復帰は、ジャパンカップへ向けて動き始めた。 10月27日、石橋守調教師がオーナーの意向も踏まえ、11月29日の東京芝2400メートルを目標に調整する方針を示した。キャニオンファーム土山で調教を再開しており、近日中に栗東へ帰厩する予定だ。状態を見ながら進め、その後の有馬記念へ転戦するプランもある。次走方針の報道

注目したいのは、宝塚記念で見せた先行力が、東京の長い直線でどう生きるか。そして、前年王者カランダガンや天皇賞・秋組との対戦が実現するかだ。

この記事は10月27日時点の展望。ジャパンカップでの武豊騎手の継続騎乗については、確認した同日の次走報道では明示されておらず、今後の発表を待ちたい。

二つの候補からジャパンカップを目標に

凱旋門賞は10月4日に行われ、メイショウタバルは14着。10月8日に帰国し、輸入検疫のため競馬学校へ入厩した。帰国当時はジャパンカップと有馬記念の二つが候補だったが、今回はジャパンカップへ向けてトレセンに戻す方針が示された。JRA・凱旋門賞結果、JRA・帰国発表、10月8日の次走報

日程を並べると、国内復帰までの道筋が見える。

日付 出来事・予定 位置づけ
10月4日 凱旋門賞14着 前走
10月8日 帰国・輸入検疫へ 帰国後の調整開始
10月27日 JCを目標に調整する方針 近日帰厩予定
11月29日 ジャパンカップ 現在の目標
12月27日 有馬記念 転戦プランあり

凱旋門賞からジャパンカップまでは56日、8週間。天皇賞・秋から向かう馬なら28日、4週間となる。タバルは遠征からの回復と再調整、秋天組は国内で一戦使ってからの調整になる。間隔の長短だけで優劣を決めず、それぞれがどんな状態で東京2400メートルへ来るかを見たい。 開催日はJRAのGⅠ日程による。

宝塚記念で示した二番手からの強さ

今年の宝塚記念は阪神芝2200メートル、重馬場。メイショウタバルはコーナー通過順がすべて2番手で、2分12秒1の優勝だった。逃げたコスモキュランダの後ろで運び、直線ではクロワデュノールをクビ差で退けた。JRA・2026年宝塚記念

着順 馬名 通過順 上がり3F 走破時計
1着 メイショウタバル 2―2―2―2 35秒3 2分12秒1
2着 クロワデュノール 5―5―4―3 35秒2 2分12秒2
3着 ダノンデサイル 11―12―12―9 35秒0 2分12秒6

ここで評価したいのは、前に馬を置いてリズムを保ち、勝負どころまで余力を残したこと。先頭に立つ形だけでなく、先行する馬を見ながら力を出せた実績がある。

上位3頭の上がりを比べると、タバルが最速だったわけではない。前で運んだ位置の差を生かし、追ってきた相手をしのいだ。ジャパンカップでも、後続にどの地点から脚を使わせるかが大きなテーマになると考える。

東京では速さを出す場所が変わる

ジャパンカップは東京芝2400メートル。阪神2200メートルからは200メートル延び、右回りから左回りへ変わる。東京の芝直線は525.9メートルある。JRA・東京コース紹介

タバルに期待したいのは、道中のリズムを保ち、直線の後半まで先行力をつなぐ形。後続の強い差し馬に楽な追走をさせ過ぎず、自身も早い段階で力を使い切らない。その配分が鍵になりそうだ。

前年のジャパンカップはカランダガンが2分20秒3のレコードで優勝。レースの先頭は前半1000メートルを57秒6で通過した。この57秒6は先頭の通過時計であり、全馬が同じ速さで走ったという意味ではない。JRA・2025年ジャパンカップ

今年も同じ時計や流れになるとは限らない。前年の数字は目標タイムではなく、速い流れでも末脚を使える相手がいることを示す材料として見たい。タバルが自分のリズムで先行できるかは、出走馬と枠順がそろってから具体的に考えていく。

カランダガンは英チャンピオンS二着からの動向に注目

前年王者カランダガンには、最新の一戦も加えておきたい。10月17日の英チャンピオンSではオンブズマンの2着、3馬身4分の3差だった。ジャパンカップ連覇が秋の大目標と報じられている。JRA-VAN・英チャンピオンS回顧、日刊スポーツ・レース後の動向

つまり、夏からそのまま直行する想定ではなく、秋に一戦走った後の状態が次の確認点になる。

タバルにとって手ごわいのは、この馬がすでに東京の速い芝で勝っていること。前年はマスカレードボールとの競り合いをアタマ差で制した。直近の敗戦と、東京2400メートルで示した強さ。その両方を踏まえて、来日後の気配を見たい。JRA・前年結果

宝塚記念上位組と前年JC上位組が重なる可能性

クロワデュノール、マスカレードボール、ダノンデサイルは、まず11月1日の天皇賞・秋へ。ジャパンカップまで進めば、二つの大レースの上位馬が重なる。JRA・天皇賞秋の出走馬情報

馬名 2025年JC 2026年宝塚記念 今回の注目点
メイショウタバル 不出走 1着 宝塚での先行力を東京へ
カランダガン 1着 不出走 前年と同舞台で連覇を目指す
マスカレードボール 2着 不出走 前年王者とアタマ差の東京実績
ダノンデサイル 3着 3着 両レースで上位に入った地力
クロワデュノール 4着 2着 宝塚でタバルにクビ差

比較した成績はJRA・前年JC、今年の宝塚記念による。この表は実績比較で、5頭の出走が決まったという一覧ではない。 秋天組はレース後の状態と次走方針を確認していく。

海外予備登録はカランダガンを含む22頭。こちらも来日決定馬の数とは分けて捉えたい。まずは目標が示されている馬を中心に、招待受諾や来日の発表を追っていく。ラジオNIKKEI・JRA発表の予備登録馬

次に見たい三つの更新

  • 帰厩後の調整。 時計の速さに加え、折り合いと負荷をかけた後の状態。
  • 鞍上と出走方針。 武豊騎手との継続騎乗、そしてJCへ向けた最終判断。
  • 相手と隊列。 秋天組の次走、海外勢の来日、前へ行く馬の顔ぶれ。

今回の楽しみは、宝塚記念を勝ったタバルが、違う条件でもう一度強敵に挑めること。2番手で我慢して勝った経験を、東京の長い直線へどうつなぐか。帰厩後の一歩一歩を追っていきたい。