騎乗想定・出走馬分析
武豊騎手は土日京都10鞍の想定 バリオスのダート続戦と日曜午前の3頭に注目
土曜5鞍・日曜5鞍の最新想定。バリオスの初ダート2着、日曜午前のルージュミスティカ・グランビート・エトワールハマー、京都巧者スマートワイスの復帰を中心に10頭の見どころを紹介。
10月31日と11月1日、武豊騎手は京都で土曜5鞍、日曜5鞍の想定。 今週は、初ダートで2着に入ったバリオス、初勝利へ前進を期待したいルージュミスティカ、グランビート、エトワールハマーが楽しみだ。日曜のメインでは、京都で好成績を残すスマートワイスが復帰を予定している。
注目の軸は、同じ条件で前走の良さを生かせる馬と、条件が変わって新しい面を見せそうな馬。10月28日時点の想定として、10頭を見ていこう。出走と騎乗は今後の発表で変更される場合がある。
土曜は新馬2頭とダート続戦のバリオス
| 京都・10月31日 | 馬名 | 条件 | 想定斤量 | 今回の注目点 |
|---|---|---|---|---|
| 5R | オーバーアゲイン | 2歳新馬・芝2000m | 55kg | キタサンブラック産駒の初陣 |
| 6R | スターシーカー | 2歳新馬・ダート1400m | 56kg | 父Life Is Goodの牡馬 |
| 7R | バリオス | 1勝クラス・ダート1800m | 57kg | 初ダート2着から同舞台へ |
| 10R | アークドール | ハロウィンS・ダート1900m | 58kg | 100m延長と末脚の使いどころ |
| 12R | カルロット | 1勝クラス・芝1600m | 57kg | 前走0秒2差から距離延長 |
バリオスはダートで見せた追走の良さをもう一度
土曜でまず取り上げたいのが、武幸四郎厩舎のバリオス。父キタサンブラック、母アンジュシュエット、母父フレンチデピュティの3歳牡馬だ。
10月18日の京都ダート1800mは、初めてのダートで2着。通過順は5―5―4―5、上がり3ハロン35秒6、勝ち馬から0秒5差だった。発馬で遅れながらも中団へ取りつき、直線まで伸びを保った。ルメール騎手も追走中の手応えとダートへの適性を評価している。
芝2200m、2600mを使った夏から、ダート1800mへ替えて競馬の内容が変わった。今回は好走した京都ダート1800mを続けて使える点を重視したい。前走から中1週、斤量は56kgから57kgへ。無理なく流れに乗れれば、前走でつかんだ良さを再び出せそうだ。
アークドールは末脚を生かす流れに乗れるか
5歳牡馬のアークドールは、父Golden Horn、母L'Arc、母父Deep Impact。松永幹夫厩舎で、馬主はインゼルレーシング。通算28戦3勝で、今年5月には武豊騎手とのコンビで新潟ダート1800mの中ノ岳特別を勝っている。
その中ノ岳特別は9―9―9―7から上がり36秒9。後方で脚をため、直線で差し切った。前走の古町Sも12―12―13―12から9着で、勝ち馬とは0秒7差。今回は8月23日以来の実戦で、1800mから1900mへ延びる。
期待したいのは、折り合いを保ったまま、直線で前を追える位置へ近づくこと。京都では今年4月のダート1800mで3着もある。100m延びる今回は、序盤の追走と仕掛けのタイミングに注目する。道中の位置が後ろになりやすいだけに、前の馬がどこから動くかも大切になりそうだ。
カルロットは1600mでためを利かせたい
武幸四郎厩舎の3歳牡馬。父リオンディーズ、母ラルケット、母父ファルブラヴで、馬主はキーファーズ。前走は10月17日の京都芝1400mで6着だったが、勝ち馬とは0秒2差。3―2の先行策で、昇級初戦から接戦に加わった。
未勝利を勝った8月30日の中京芝1400mでは、13―13から上がり33秒6。直線まで追い出しを待ち、最後に脚を使う形がはまった。先行した前走と、ためて勝った前々走。この違いが今回の見どころになる。
京都芝1600mでは、昨年10月に武豊騎手で2着、今年1月には5着。距離経験を踏まえ、200m延長で道中のリズムを整えられるかを見たい。前に行けることと、最後まで余力を残せることを、今回どう両立させるか。武豊騎手の組み立てが楽しみだ。
土曜の新馬は芝2000mとダート1400m
オーバーアゲインは武英智厩舎の2歳牝馬。父キタサンブラック、母ゼスト、母父Tapit。ケイアイファーム生産で、馬主はロードホースクラブ。京都芝2000mで、折り合いと道中の追走、直線で促されてからの反応を見たい一頭だ。
スターシーカーは吉岡辰弥厩舎の2歳牡馬。父Life Is Good、母アストロロジカル、母父Malibu Moon。三嶋牧場生産、インゼルレーシングの所有馬で、ダート1400mから始動する。発馬から流れに乗るまでの速さに加え、馬群や砂をかぶる場面での反応にも注目したい。
ともに初出走。血統を入口に楽しみつつ、初めての競馬でどんな走りを見せるかを確かめたい。
日曜は午前の3頭から目が離せない
| 京都・11月1日 | 馬名 | 条件 | 想定斤量 | 今回の注目点 |
|---|---|---|---|---|
| 1R | ルージュミスティカ | 2歳未勝利・牝・ダート1400m | 55kg | 新馬3着から同舞台で2戦目 |
| 2R | グランビート | 2歳未勝利・ダート1800m | 56kg | 後方から追い上げた初戦の内容 |
| 3R | エトワールハマー | 2歳未勝利・芝2000m | 56kg | 2戦連続2着から初勝利へ |
| 6R | マジカルブラック | 2歳新馬・ダート1800m | 56kg | モズアスコット産駒の初陣 |
| 11R | スマートワイス | まほろばS・芝1600m | 55kg | 得意の京都で復帰 |
ルージュミスティカは序盤の反応に伸びしろ
父マインドユアビスケッツ、母メジャーマジック、母父ダイワメジャー。大久保龍志厩舎の2歳牝馬で、10月11日の京都ダート1400mの新馬戦は3着、勝ち馬と0秒5差だった。
9―8の位置から上がり37秒7。序盤はスッと進めなかったが、途中から動き始め、直線でも伸びた。幸騎手は、一度使った次走を楽しみにしていた。
今回は同じコース、同じ距離の牝馬限定戦。経験を積んで、追走に余裕が出るかが焦点になる。初戦で最後の脚を見せているので、前半から少しでも流れに乗れれば、ゴール前の競り合いへ近づく余地がある。
グランビートは大きく動いた初戦を評価
角田晃一厩舎の2歳牡馬。父ヘニーヒューズ、母ツルマルオジョウ、母父ダンスインザダーク。10月12日の京都ダート1800mで武豊騎手が騎乗し、7番人気で3着に入った。
通過順は15―15―7―6。後方から3、4コーナーで押し上げ、直線でも脚を使った。勝ち馬から0秒5差、2着馬とはアタマ差。発馬でアオり、直線では内へもたれる場面がありながら、ここまで追い上げた点を評価したい。
初戦よりスムーズにスタートを切り、途中で位置を上げる負担を減らせるか。 武豊騎手は、まだ緩さや硬さがある中でも真面目に走り、先々が楽しみという見方だった。再び同じ舞台で、初戦を知る騎手との前進を期待する。
エトワールハマーは競馬の形が変わっても二着
父エフフォーリア、母ステラマドレード、母父フォーティナイナー。武幸四郎厩舎の2歳牡馬で、芝2000mを2戦してともに2着。
中京の新馬戦では1―1―1―1で逃げ、勝ち馬から0秒1差。阪神の未勝利戦では7―7―2―2と後方から一気に動き、0秒4差の2着だった。前で運んでも、途中から押し上げても、最後まで上位に残っている。
M.デムーロ騎手は前走時に、返し馬やゲートでの気負いなど幼さを指摘していた。京都に替わる今回は、発馬までに落ち着き、道中で余計な力を使わず運べるか。ここが整えば、2着続きからもう一歩を期待したい。
マジカルブラックはダート1800mから始動
角田晃一厩舎の2歳牡馬。父モズアスコット、母ピエドラデルーナ、母父キタサンブラック。シンボリ牧場生産で、馬主はグランホース。
初戦は京都ダート1800m。道中で無理なく追走し、コーナーを回りながら走るリズムを保てるかを見たい。土曜の新馬2頭と合わせ、今週は3頭のデビュー戦が予定されている。
スマートワイスは京都での実績を生かせるか
日曜11RまほろばSには、父ロードカナロア、母スマートレイアー、母父ディープインパクトのスマートワイス。大久保龍志厩舎の5歳牡馬で、想定斤量は55kg。
京都の芝成績は7戦4勝、2着2回、4着1回。そのうち芝1600mは3戦2勝、4着1回。武豊騎手とは2024年のメルボルントロフィーを京都芝1600mで勝っており、舞台とコンビの両方に好走実績がある。
| 京都芝での成績 | 出走数 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 |
|---|---|---|---|---|---|
| 全距離 | 7 | 4 | 2 | 0 | 1 |
| 1600m | 3 | 2 | 0 | 0 | 1 |
今年5月の渡月橋Sは芝1400mで3―3から押し切り、オープン入り。続く6月のしらさぎSは16着で、川田騎手は返し馬の時点から苦しさがあったと振り返っている。今回はそこから133日ぶりの復帰となる。
得意な京都で、休養を挟んで走りのリズムを取り戻せるか。 前走57kgから今回は55kgの想定で、斤量面にも変化がある。好位で運べる持ち味と京都実績を評価し、当日は返し馬での動きまで見届けたい。
今週の注目は好走内容を次につなげる馬
土曜は、ダートで変化を見せたバリオスを中心に、距離が延びるカルロット、差し脚を生かしたいアークドール。
日曜は、ルージュミスティカ、グランビート、エトワールハマーがそれぞれ違う強みを持つ。追走の慣れ、発馬の改善、気持ちの落ち着き。その一つが整うだけで、前走より良い競馬へつながる可能性がある。
そしてメインのスマートワイス。東京で天皇賞・秋が行われる週末も、京都には見たいレースがそろった。出走確定と最終追い切りで状態を確認し、各馬の楽しみを具体的なレースの見どころへつなげていこう。
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