重賞
スプリンターズSの調教16頭比較|好走時と昨年の同レースから見る仕上がり
16頭の好走時と今回の調教を比較。昨年の同レースに出た6頭は、前年の直前調整も照合しました。
9月27日のスプリンターズステークスへ向かう16頭について、9月24日までに確認できた調教履歴を、各馬の代表的な好走時と比べた。昨年の同レースに出た6頭は、昨年のレース前の調整も別に照合する。2025年の着順はJRAの公式結果で確認した。
比較は「同じ馬の過去」を基準にする。坂路とウッド、4Fと6F、良馬場と重馬場の時計は、数字だけで横並びにしない。今回選んだ好走例も、その馬の全盛期を断定するものではなく、調教の組み立てを比べるための代表例だ。各馬を「好走時」「昨年の同レース前(該当馬)」「今回」「比較」のブロックに分けた。出馬表や当日の気配を確認する前の状態評価として読んでほしい。
昨年出走した6頭
ウインカーネリアン|昨年1着
好走時・昨年の同レース前
昨年の最終は美浦ウッド6F84.7秒、終い1F11.6秒を馬なり。
今回
9月20日に美浦坂路4F53.6秒、終い1F11.8秒を馬なり。23日の美浦ウッドは5F68.3秒、終い1F11.4秒を馬なりでまとめた。
比較
昨年の最終とは距離が違うため総時計は比較できないが、終いの反応と余力は今年も見せている。連覇に向けて調整の質は保っている印象だ。
ジューンブレア|昨年2着
好走時・昨年の同レース前
昨年はレース8日前の栗東坂路4F50.9秒、終い1F11.9秒を一杯に追い、最終は栗東CW4F53.0秒、終い1F11.6秒を馬なり。
今回
19日の栗東坂路4F51.7秒、終い1F12.5秒を末一杯に追い、23日は同4F56.5秒、終い1F13.5秒を馬なり。
比較
休み明けで乗り込みはあるが、昨年の力強い終いを今回の直近時計だけから確認するのは難しい。昨年の2着という実績と、今回の仕上がりは分けて考えたい。
ピューロマジック|昨年8着
好走時
今年は函館スプリントSを勝ち、セントウルSで2着。
昨年の同レース前
最終は栗東CW6F82.5秒、終い1F11.0秒をゴール前で促す強い内容。
今回
23日に栗東CW4F52.6秒、終い1F11.6秒を馬なりで整えた。
比較
昨年ほど長めから攻めた最終ではないが、中2週なら負荷を抑えたことにも意味がある。好走時の反応は保ちつつ、昨年と異なる仕上げ方だ。
ペアポルックス|昨年13着
好走時
今年2月のオーシャンS勝ちの際は、栗東CWで長めから負荷をかけていた。
昨年の同レース前
最終は栗東坂路4F52.2秒、終い1F12.1秒を終い強め。
今回
20日の栗東坂路4F50.6秒、終い1F12.0秒を一杯に追った。16日の動きには物足りなさを示す記録もある。
比較
速い1本は昨年を上回るが、休み明けで全体の仕上がりまで同等と決めるのは早い。
ママコチャ|昨年6着
好走時・2023年同レース勝利前
最終は栗東坂路4F52.5秒、終い1F11.6秒を終い強め。
昨年の同レース前
最終は栗東坂路4F52.1秒、終い1F12.3秒を馬なり。
今回
セントウルS3着から中2週。24日に栗東坂路4F54.4秒、終い1F12.2秒を終い強め。
比較
全体時計は過去2回より控えめだが、前走を使った後の調整である点が違う。疲れを残さず反応を保てているかを、当日の馬体とともに見たい。
ルガル|昨年12着
好走時・2024年同レース勝利前
最終は栗東坂路4F53.1秒、終い1F11.8秒を馬なり。
昨年の同レース前
1週前に栗東坂路4F51.0秒、終い1F11.9秒、最終は同4F55.2秒、終い1F11.6秒。
今回
23日の栗東坂路4F54.2秒、終い1F12.0秒を馬なり。
比較
休み明けでも動けているが、2024年の勝利時や昨年ほど鋭い終いを今回の最終からは確認できない。海外遠征後の実戦気配を重視する。
今年が初めての10頭
アイサンサン
好走時・愛知杯1着前
今年3月は栗東坂路4F54.0秒、終い1F12.0秒を馬なり。
今回
23日に栗東坂路4F54.8秒、終い1F12.3秒を馬なりでまとめた。
比較
16週以上の間隔を考えると、仕上がりは進んでいる。ただし、好走した1400mからGIの1200mへ替わる点は調教と別の課題だ。
エーティーマクフィ
好走時・京阪杯1着前
昨年は栗東坂路4F50.1秒を一杯に追い、最終は同4F53.2秒、終い1F12.2秒を馬なり。
今回
19日に栗東坂路4F52.2秒、終い1F12.2秒を一杯。23日は同4F56.3秒、終い1F12.5秒を馬なり。
比較
好走時ほどの強い総時計ではないが、終いの反応は残している。評価は維持とし、当日の活気を見たい。
サウンドモリアーナ
好走時・キーンランドC1着前
勝った8月は函館ウッドで長めから追い、最終も5F67.3秒、終い1F12.3秒を馬なりでまとめた。
今回
栗東坂路へ場所を変え、20日に4F53.6秒、終い1F12.2秒、23日は4F57.4秒、終い1F12.3秒をともに馬なり。
比較
コースと距離が違うため数字の直接比較はできないが、勝利後も終いの動きを保つ調整に見える。
スターアニス
好走時・桜花賞1着前
最終は栗東坂路4F52.9秒、終い1F12.1秒を終い強め。
今回
23日に栗東坂路4F54.2秒、終い1F11.8秒を馬なり。
比較
全体時計は控えめでも、促されずに終いが動いたのは好材料。16週以上の休み明けで、初の古馬混合GI・芝1200mへの対応は別に問われる。
パンジャタワー
好走時・昨年のキーンランドC勝利前
函館ウッドで長めから負荷をかけ、札幌芝でも反応を確かめた。
今回
前走キーンランドC2着を経て、16日に栗東坂路4F52.5秒、終い1F12.3秒を馬なりで併せ馬に先着。24日も栗東坂路4F52.4秒を馬なりでまとめた。
比較
調整場所は違うが、実戦を一度使ってからの上積みを狙える流れだ。
ブラックチャリス
好走時・青函S1着前
勝った6月は函館ウッド5F67.1秒、終い1F12.2秒を直線強め。
今回
17日に栗東CW4F50.5秒、終い1F11.4秒を馬なり、23日は同4F54.3秒、終い1F11.7秒を馬なり。
比較
場所と距離が違うので時計の優劣は付けないが、前走後も軽い脚色で反応を出せている。
フリッカージャブ
好走時・セントウルS1着前
8月27日に栗東坂路4F50.8秒、終い1F12.1秒を一杯に追い、レース週は同4F54.0秒、終い1F12.2秒を馬なり。
今回
23日に栗東坂路4F53.5秒、終い1F12.0秒を馬なりでまとめた。
比較
前走前ほど強く追う必要がない中2週で、反応が鈍っていない。今回の比較で最も素直に好調維持と読める一頭だ。
レイピア
好走時・CBC賞2着前
8月は栗東坂路4F51.9秒、終い1F13.2秒を一杯。
今回
24日に栗東坂路4F52.3秒、終い1F13.3秒を一杯。16日の重い馬場では動きが鈍った。
比較
負荷の強さも終いの形も近い。前走時と同程度の調整を進めたと見つつ、GIでさらに上げたとは言い切れない。
レッドモンレーヴ
好走時・高松宮記念2着前
3月は美浦ウッド6F82.9秒、終い1F11.5秒を馬なり。
今回
23日に美浦ウッド5F67.3秒、終い1F11.5秒を馬なりでまとめた。
比較
距離は違っても終いの数字は同じで、セントウルS16着からの変化は見込める。ただし、前走の敗因を調教だけで解消できたとは断定しない。
ワールズエンド
好走時・京王杯SC1着前
5月は栗東CW6F82.0秒、終い1F11.2秒を強めに追った。
今回
17日に栗東CWで7F97.3秒、6F80.9秒、終い1F11.5秒を一杯に追い、24日は栗東坂路4F54.7秒、終い1F12.1秒で整えた。
比較
15週の間隔があっても長めからの負荷は十分。今回の仕上げは好走時に近いが、GIの1200mは新たな条件になる。
現時点の整理
調教のつながりが明瞭なのは、フリッカージャブ、ウインカーネリアン、パンジャタワー、スターアニス、ワールズエンド。ママコチャは昨年や2023年の直前時計より全体が控えめでも、中2週の前走後としては無理のない組み立てだ。ジューンブレア、ペアポルックス、ルガルは過去の好走・同レース時との違いを当日の気配で補足したい。
これは調教比較であり、着順や馬券の予測を確定するものではない。枠順、馬場、当日の馬体と気配を確認してから最終評価を更新する。
過去10年の人気・年齢・馬番、中山芝1200mと道悪の傾向は、データ分析の別記事にまとめた。
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